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姉と過ごした最後の夏のシネマのネタバレレビュー・内容・結末

姉と過ごした最後の夏(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

邦題「姉と過ごした最後の夏」

実在する尊厳死の施設や利用者を取材したのかなと思える程、患者の声はリアルだった。

主人公の手術跡から、治療のかいなく、乳がんが全身転移してかなり進行しまったのだろうと…。
そこから、感情移入しながら観た。

車椅子の人をみてスイスの尊厳死の施設の小説を読んだ事がある。
それを思い出した。

国境を越えたというがどこからどこへ?

最後に車椅子の人は思い直して生きようとしたのだろう。彼女のおかげかな…。確かに他は健康なのだから…。
主人公は生きたくても生きられない…。

エンドロールで流れた
デヴィッド・ボウイの
「Rock 'N' Roll Suicide」

やっぱり自殺にあたるのか…そうだよね…と思った。

抗がん剤の止め時とか、悩むし、「もう手だてがないですよ。好きなものを食べて好きなことをさせてあげてください」という時には本人もこちらも体力とかが残ってないのよね…。そういった意味では主人公の妹が寝耳に水だが、体力気力共にあって良かった。あとわだかまりが解けて…。

この映画を観てお金を残しておかなくては…と思ったり…。

でも、お金持ちがパーッと使おうとしても、何をやってももう無駄だ、変わらない…みたいにパーティーをお開きにしたり…というのもリアルだった。

最後の方、泣きそうになった。

父親は最後まで登場せず。
ゲスだな。


🕯️2022年2月20日記載🕯️
文藝春秋2022年12月号の宮下洋一氏の記事を読み
ジャン=リュック・ゴダール監督の安楽死の記事でスイス最大の自殺幇助団体「エグジット」を知った
この映画を思い出したのでメモとして追記
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