このレビューはネタバレを含みます
「人種だけに限らず、差別を根絶しようとする動きは年々大きくなってきている。しかし、それは表面的な解決を図る、いや図ろうとするだけである。問題は心の奥底にある、己も気付かない潜在的な差別意識である。」といった主張を強く感じる映画であった。登場人物も表向きは差別主義者でないと振る舞ってはいるが、所々で差別意識が漏れ出ていることによりその主張が伝わってきた。
「人種差別」をテーマにした映画の多くは白人が黒人を下に見る傾向が強いが、この映画においては「白人が黒人の能力を妬む」という角度からのものであり、他にはない大変興味深い映画である。
