題:『ゲットアウト』を観ていない者は幸いである。
製作:2015年、アメリカ
監督:ジョーダン・ピール
脚本:ジョーダン・ピール
原題:Get Out
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、キャスリン・キーナー、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
とてつもなくオモシロい映画だ。
「心の貧しきものは幸いである。天の国は彼らのものだからである。」
とイエスは言われたが、
私は、まことにあなたがたに言います…
『ゲットアウト』を観ていない者は幸いである。
楽しみは彼らのものだからである
しかし、2回目以降の鑑賞にも楽しみはある。
あらゆるシーンがおぞましい結末に繋がっているからだ。
ウォルターくんがキャップを被って、
ジョルジナさんがウィグをつけている理由…
ああ、おぞましい。
クリスと彼らの会話もそうだ。
ウォルターが“doggone keeper”なんて変な言葉を使い、
ジョルジナにはチクる(snitch)って言葉が通じない理由。
彼女はクリスにtattletaleという“子供”が使う言葉を返す。なぜなら彼女は…
全てはおぞましい結末に繋がっている。
パーティーの“あの人”の所作がジジイみたいなのには笑った。
あの写真のあいつはアイツだった。
ディナーの席で弟がクリスに総合格闘技(UFCだと思われる)の話をして絡んでくるが、
あれは「マンディンゴ」のことだったのだろう。
全てがおぞましい結末に繋がっている!
ローズがミルクを飲みながら、カラフルなチョコワみたいな菓子を喰うシーンがある。
結末を知ると、彼女は“そういう人間”なのだと判り、とてもおぞましい。
白いミルクが禍々しく思える。
p.s
ちなみにローズが聴いてる曲、どっかで聴いたことあると思ったら『ダーティー・ダンシング』のテーマや!
何か、ダサい!