サガン

ゲット・アウトのサガンのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.0
◆差別してないと思ってる人たち◆
ジョーダン・ピール初監督作。
漂う不穏な気配。なにかモゾモゾしてしまう居心地の悪さ。
社会派ホラーの秀作です
違和感という伏線を鮮やかに回収する脚本でオスカー受賞
コメディアンでありながらこの才能、北野武監督みたいですね

作中の白人たちが"自分は差別主義者ではない"って本気で思ってる感じがメチャ怖かった。
旧来の黒人差別ではなくて、オバマを支持するようなリベラル層に潜む欺瞞をリアルに伝えたのは新しい切り口だ
スポーツや芸術で才能を発揮する黒人たちに対して白人が抱く羨望や嫉妬もえぐり出していて「あー、それ言っちゃったんだ」状態。
ほんとうまいなー

メイドの顔面力が強すぎな件w
顔だけでゾワゾワする、ヤバ!
ラストのB級バイオレンスもよかった
"地球がひっくり返っても有色人種に覇権は渡さない"と思ってる白人サイコに獣性露わに牙をむくブラックさ。
長男の車で流れてる「Run,Rabbit Run!」が心底怖かった
センスすごい

親友のロッドが泣けるほど頼りになるね
「I ’m Ꭲ!Ꮪ! motherfucking A!!」
結論:TSA野郎の有能さは侮れない
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