このレビューはネタバレを含みます
ローズ…テメェ…！
騙された…
最初はかなり彼女といい雰囲気で、良い女じゃーんとおもってたら黒幕だったというアレ…
さわやかな恋愛ものからどう転がっていくのかと思ったらまさかのバイオレンスバトルという、かなり意外な展開。
ほかの黒人が不気味、というミスリードで、なんとなく秘密があるのかなまでは思ってたけど、黒人サイドではなく白人サイドの闇だった。中身は白人でしたって結構ぶっ飛んでる伏線ですね。まあでも言われてみれば、ハードとソフトが違って、という話だったのね。
紅茶催眠術、強すぎない？何あれ テレビ越しでも入るって当たり判定バグでは？
車の中の兜、何かなと思ったらKKKのシンボルなんですね。一種の羨望(黒人になりたい)という一見逆の欲望でも、他者を自分と違うものと見做してる点では同じってことなのかな。いや、黒人なら犠牲にしてもいいか、と思ってる、という蔑視からきてるのかな。白人から白人になってる人は劇中にいなかったもんね。
体に脳みそ乗せ替えよう、ってのは昔からある話な気がするけど、その対象に人種を取る、差別を独特な切り口で取ってて、劇中のスリル感とは別でちゃんと軸があったのかぁ、というしっかりした厚みのある話。
実際今のアメリカでの黒人の受容ってどんな感じなんすかね。褒めるにしてもなんかじろじろ眺める、わたしたちとは違うもの、というあのまなざしはあるのかな。
劇中のあの、個人ではなくて君は黒人でいいねぇ、みたいな上面のブランドものを褒めてるだけな気持ち悪さ。
あの変なビンゴ、オークションだったのか…なるほど…
フラッシュも黒人の事件が元ネタにあるらしい。あんときの黒人のでていけ！はここから出て行け！逃げろ！だったのね。
メガネに手術の様子写すなんてお洒落なことするやんけと思ったら、そのあとガッツリ脳みそ映ってたわ。写すんかい。
まず白人の頭外してから黒人取ります、は段取り悪くね？まあ非公式の手術だしそんな衛生的な感じもしなかったしアレか…
最後脳みそカピカピで死ぬのは流石にアレかなぁってなって、脚本で火つけたんですかね？手術室にあきらかに蝋燭台いらんでしょ。
ラストあれね、ローズが愛してると言ってたのにパトカーに助けてつって裏切りハッキリして終わるのは救いですよね。あなただけは特別だったのよみたいな変な人情余地をちゃんと塗りつぶすしておくのいいよね。
そのあとどうなったんだろ、とは思うな…。けどそこからは本筋と違う話な気はするのでなくて良い、そこも潔い。
