このレビューはネタバレを含みます
「精神科医が出てきたら怪しげな催眠術をかけられる」は、もはや映画のお決まり。
今作の催眠術は、スプーンでコーヒーをかき混ぜる音を利用した古典的なもの。※似たものだと、2016年の邦画『秘密 THE TOP SECRET』でも、規則的な音による催眠術が描かれていた。
あとは、セラピストのお母さんとの会話。相手を精神的に支配するために相手の過去を抉るのって最低行為ですよね、と改めて思いました(笑)
ジョーダン・ピールの作品は、今作と『NOPE』しか見たことないのだけど、恐ろしい出来事に巻き込まれても、主人公たちがきちんと生還して終わるところに「迫害されてもとりあえず生き延びろ!」的な強いメッセージを感じてしまいます。
また、この監督の描く黒人同士のコミュニケーションは何かとてもかっこいい。黒人差別が主題としてありつつも、仲間同士の助け合いや絆も同時に描かれていて、良えなぁと思います。