Tai

ゲット・アウトのTaiのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.2
込み上げる脅威にドキドキが止まりませんでした!

白人と黒人の問題というのは、どうにも日本人には縁遠い話。
色々な作品やら文献やらで知ることしか出来ません。
しかし、差別という問題は日本人同士でも十分にある話で、内容に置いてかれる感は全くありませんでした。
今作は肌の色やら奴隷についてなどを取っ払って白人と黒人をベースに「他者が自分をどう見ているのか」という点に面白い切り口で形にしていると思います。

全編通しての不気味さがハンパないです。
登場人物全員がハマり役すぎて、そこまで役者のポテンシャルを引き上げた監督の手腕に今後も期待したいですね。

あの友達がいなかったら、ちょっと辛いだけの作品になっていたと思うので、個人的には良い塩梅だったと思います。

最近は他者への排他的な考えへ向けた作品が多く見受けられるように思いますが、この作品の答えもまた一つの考えとして、割と好きです。

原題ママの「GET OUT(出て行け)」
何をなのか、何からなのか、色々捉え方がありそうで、タイトルを意識しながら観るとより楽しめるかもしれません。
Tai

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