映画好きなねこ

ゲット・アウトの映画好きなねこのレビュー・感想・評価

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.0
黒人差別のお話なのかな〜ってレベルの認識でレンタル。思った以上にホラーでした。音の演出が巧みでいい感じに不愉快な気持ち悪さを感じた。そして私の苦手な振り向いたらバーン!みたいなドッキリ系演出も何個かありTSUTAYAではサスペンス枠でしたが私の中でこれはホラー以外の何物でもない。

黒人で写真家のクリスは白人で美人なローズと付き合って数ヶ月。
田舎に住む両親の元へ一緒に行きましょうと言うローズにクリスは不安げ。彼氏が黒人と知ったらきっと両親は嫌がる。それが辛いと訴えるクリスに、そんな親ならあなたに紹介なんてしないとはっきり否定するローズ。実家への道中差別的な扱いを受けたりもしたがその度ローズが矢面にたって自分を庇い、戦ってくれる。そんなローズに信頼と感謝を感じているクリス。
ローズの家族はみな白人。使用人は2人居てどちらとも黒人。ローズの兄はクリスに対し少々挑発的な態度を取るが、両親は温厚で歓迎的。母親は催眠療法を得意とするようでクリスの禁煙を手助けしたいと言い出すがクリスは拒否。家族団欒の中で明日親族たちが集まってパーティをするからクリスも是非。と招待され参加することに。ローズは典型的な白人ばっかりだから気乗りしないとうんざりな様子だがその日はやって来る…。
もうね、ここからずっと怖い。
クリスに催眠術をかける母親、その時のコップの中身をかき混ぜるスプーンの音が気持ち悪い。使用人の作られたような笑みも、深夜走り回る姿も怖いし、パーティでの親族とのやり取りもしぐさも目線もゾワゾワする気持ち悪さ。何かあるんだろうなと思うんだけどその“何か”が分からない。友人で留守を頼んでいるロッドが唯一の癒し。可愛い。「母親に半ば無理矢理催眠術かけられたよ〜。まあ禁煙には成功したけど…」って電話したら「それは危ない!きっと性奴隷にされるぞ!気を付けろよ!」って慌てるロッド可愛い。真相はそんな可愛いものでは無かったですが。“何か”の正体が明かされてからはもうずっと鳥肌と恐怖が襲ってきて。そういう事?だからあの時…。え、怖い…!とか、ええええ、何それ!じゃあつまり……怖い…。といった驚きを含んだ恐怖の連続でした。(心理的な恐怖が大きかった)
本当に怖かったけどただのホラーじゃなく私好みの怖さだったので☆4。
特典映像でもうひとつのエンディングも見ましたがこれまた…。私は本編のエンディングが好きだな。