荻山拓哉

ゲット・アウトの荻山拓哉のネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

これはすごいぞ!!


序盤から登場人物たちの表情・仕草・言葉遣いが醸し出す「違和感」に引き込まれます。
ニッコリと微笑む使用人の目が完全に笑ってなかったり、黒人を称賛する白人たちが作られた笑いを浮かべていたり。

ストーリーもさることながら俳優の細かな演技(特に終始ぎこちない黒人の使用人たちの演技には脱帽です)、カメラワーク、グッと引き込まれるストーリー展開も至るまで、最近見た中でも屈指のクオリティ。


-----余談-----
この映画では「コントラスト」が非常に上手く使われているなと思いました。
物語冒頭で黒人男性が誘拐されている場面で流れる軽快な音楽。
楽しい団らんの中で時折垣間見える登場人物たちの不気味な表情。
白人と黒人というコントラスト。

そこコントラストが物語の中で言い知れない不気味さを生み出している。
非常に芸術的な作品だと思いました。
荻山拓哉

荻山拓哉