ゲット・アウトのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

鑑賞２回目。運転していなかったクリスが免許証を警察から求められ、それにローズが強く抗議する冒頭のシーンで、「わたしの男を守っただけよ」とローズはクリスに説明するが、結末が分かっている２回目の視聴だからこそこの台詞の恐ろしさが分かったし、よくできているなと改めて感心した。

そういった細部まで行き届いた配慮に加えてこの映画をより素晴らしいものにしているのは、黒人奴隷時代に端を発するマンディンゴ的・ジャンゴ的な悪夢が徐々に勘違いでないことが分かってくるクリスのサイコサスペンスパートに続く形で中盤以降に展開される、TSA(運輸保安庁)で空港警備の任にあたっている友達のロッドによるクリス捜索ミッションのコメディパートだ。ロッドは見た目が監督のジョーダン・ピールそっくりで(狙ってる？)話し方や話す内容も最高で、ああこんな友達がいたら良いなと思わされる。