農場を営む一家の元で産まれた主人公のアルマ。アルマが幼い頃、先祖代々引き継がれる樹齢2000年のオリーブの樹は生活のためにアルマの父親によって売り払われてしまった。
この樹はアルマと祖父にとってはとても思い入れのある樹だった。
それから15年近くの時が経ち、アルマの祖父は認知症？により口が全くきけなくなってしまった。祖父のために思い出のオリーブの樹を取り戻すことを決意したアルマは遠く離れたドイツを目指す...
20歳という難しい年頃のアルマに振り回される家族や友人達。中でもアルマの叔父さんは序盤からアルマに愚弄され、嘘で騙され、1600キロ以上離れたドイツにアルマを連れていくことになり、挙げ句の果てにその後アルマに逆ギレされる、という不憫極まりない仕打ちを受ける。
それでもアルマに寄り添う叔父さんの優しさには感無量でした。
わがままで気まぐれで気難しいアルマに多少のイラつきは感じるものの、ただただおじいちゃんのことが好きでおじいちゃんを助けたい一心で行動する純粋さは嫌いになれない。
