ヘルツォークが記録する世界の火山とその地の人々との関わり、火山信仰についてのドキュメンタリー。
先日、ドキュメンタリー「キンスキー、我が最愛の敵」を観て、ヘルツォークの中に煮えたぎるマグマと狂気が潜んでいるのを感じたので、どんな風に火山を撮るのかなと興味があった。
世界には数多くの火山があるのに、なぜこの火山なのかは、ヘルツォークのチョイスで、バヌアツ、エチオピア、アイスランド、北朝鮮で、火山を神として崇め、文化となり、思想となる独特な地域だった。
本当はバヌアツだけ紹介したかったんじゃないかな。最初と最後で挟んでいるから。不思議な信仰です。火山-神-アメリカ人のジョンフロムが神。よくわからないんだけど、厳かで不思議いっぱいだった。
エチオピアでは寄り道が長かった。火山より遺跡掘りで人骨探しに熱中。
北朝鮮の白頭山では何を聞いても偉大なる将軍様の話になることの背景を丁寧に説明していた。白頭山の噴火は奈良時代に日本にも影響したそう。
取材の合間には、沸き上がるマグマの映像が美しい音楽にのって流れる。
火山の火口の淵ぎりぎりまで近づこうとする火山学者達がいちばんクレージーにみえた。マグマの避けかたを教えてた。後ろ姿みせて逃げるな、火口に向き合え、そうすればマグマの落下地点がわかるから避けられる、だそうです。
映像が美しいのでまた観ると思う。
ヘルツォーク祭り続く。