Tai

ムーランのTaiのレビュー・感想・評価

ムーラン(2020年製作の映画)
3.9
数多く残るムーラン伝説、その一つ…

もう冒頭からそう語り出しているのが清々しかったですね!
私も予告編見た時にはムーシュー&クリーキーの出番無しにコレジャナイ感に不満を募らせてました。
でも確かに、元々のムーラン伝説と98年のディズニー版もかなり違うみたいなんで〝違う話〟と最初に言われれば、もう何も言えねえ!状態でした。笑

何が凄いって、司令官がドニー・イェンで、皇帝がジェット・リーなんですよ。もう最強じゃないですか。でも、ムーランを活躍させる為にもアクションは無しかな?なんて予想してたら、やっぱり大人しくなんてしてられない人達な訳ですよ。一応、控えめではありますが…笑

ミュージカルではなく、完全にアクション映画として仕上がっていましたが、上記2名キャスティングだけあって、全体的に見応え十分な作品ですね!
それだけに3Dや4DXで映えそうなカットも多々見受けられたので配信限定は勿体なかったなーと。

あと印象的だったのが影による演出!
前日に観た『ソウルフル・ワールド』は光が印象的でしたが、こちらは影に力がありましたね◎
逆光で表情が見えなかったり、ここぞという時に影を濃くしたりで、人物や状況を表すのが巧みだったように思います。
モノクロでも映えるんじゃないかなというカットがいくつかありましたね。
単純に映える映像というのでなく、それがムーランという女性の生き方にマッチしているのも、好感触でした( ^ω^ )

そして、影と言えば魔女の存在ですね!
敵勢力に与する超自然能力を持つ女性がいるのですが、ムーランと対比するポジションとして、非常に良い塩梅でした。
アニメ版の『ムーラン』と違った物語へのアプローチとして大切なキャラクターとなっていたのではないでしょうか。
なんと言っても、その魔女を演じていたのがコン・リー!
『SAYURI』の初桃を演じられてた方なんですね!15年前の作品だったのに当時と変わってなさすぎでしょ!本当に魔女ですか…?


次は何を実写化するんですかねー。個人的には『ノートルダムの鐘』を観てみたいかもですね!
カジモドをどういうビジュアルにするのか、現在の価値観で制作すると、どういった演出になるのかが非常に気になるところです(*´꒳`*)
ここまで来ると数十年ごとに各作リメイクするのも面白いかもしれないですね‼︎
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