HollyGolightly

ムーランのHollyGolightlyのネタバレレビュー・内容・結末

ムーラン(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

目をつぶっちゃいけないとこ、まずムーランを観ちゃったことから問題なのはわかっているんだけど、実写化を四年間も待ってたこちらとしてはどうしても観ないわけにはいかんかった。
実写版にはミュージカルシーンは無しって聞いてたから、ムーランで一番象徴的なリフフレクションを使わないの!?って思ってた矢先に、ムーランが自分を隠さないと決めたシーンにリフレクションのインストルメンタルが流れた瞬間、そこだけは100点。
髪をほどいて、身につけてる甲冑を取り払って、ファ・ムーランでいることに決めたあのシーンでのリフレクションはまじで泣ける。

ムーランのオリジナルアニメーション自体がめちゃめちゃ良いからそれは越えられるわけないんだけど、やっぱり実写化が観れる!て期待してたから今回のディズニーの中国との癒着関係無しにしても映画自体にがっかり。なぜディズニーはオリジナルに忠実な実写化に留まらないの?多分みんなアニメを実写化そのまんま、しか望んでないと思う。

まずムーランがただの女の子じゃなくて、不思議な力「気」を持ってるから強いというとんでも設定。アニメでの厶ーランは特別武術に優れていたわけじゃなく、ひらめきと頭の回転、あとムーシューやコオロギの仲間たちのおかげでピンチを救ってきたのにそれが全部ムーランの力になってる。

あと全体的に詰めが甘いというか、兵士の仲間ともそんな仲良くなった感じしなかったし、まず魔女の必要性がゼロすぎてやばい。いらん。いらんすぎ。黒でも白でもないグレーゾーンなヴィランズの設定にしたかったんだろうけど、ストーリーの鍵になる役割を与えられてない。急にムーラン表れたから心入れ替える唐突さ、対して会話してない二人の間にいつどこで価値観変わるようなきっかけが???はてな??

家族を護りたいっていう話のコアだったはずの孝行心が、国への忠誠心は私の義務っていうイデオロギーにすり替わっていくの、そりゃプロパガンダだって叩かれるの当たり前だよ。やけに出てくる鳳凰も、大きな権力の象徴ぽかった。