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日本人の勲章のkazu1961のレビュー・感想・評価

日本人の勲章(1955年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-348 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-556

🖋いやぁ、子供の頃TVで観て以来の再見かもです。オープニングから不穏な空気、
邦題に「日本人」とありますが劇中に日本人は登場しない。。。81分の作品ですが、物事が大きく動き出すのは60分を過ぎようかという手前から。動き出した瞬間、えっ!アメリカ版の片腕ドラゴンか?!という展開に(笑)。

🖋邦題から受ける感じでは日本人が描かれている作品かと思いますが、そもそも登場せず、終盤になって邦題の意味が効いてきます。そして片腕の主人公を演じるスペンサー・トレーシーが、カッコ良い空手の型で相手をやっつけるシーンが子供の頃に見ただけですがとても印象に残っていますした。

🖋とても異色な匂いのする1940年代後半の西部が舞台になっていますが、“ジャップ”と言われたこの頃のアメリカでの日本人観がよく現れていて、ある意味興味感慨深いものがあります。アクの強い俳優たちの共演と監督のジョン・スタージェスのタイトな演出がきらりと光る面白い作品ではないでしょうか。

🖋それにしても“コマコ”って言う日本人名には(笑)!!

👍Story:(参考: allcinema)
舞台は40年代後半だが、ほとんど気分は西部劇である。モダンな特急列車が臨時停車する。降り立つのは、イタリア戦線で戦死した兵士(これが日系二世)への勲章を、その父親に渡すためにやってきたかつての上官。その兵士は彼を救けようとして、犠牲となったのである。が、目的の父親は、既に、日本人を憎悪する町のボスたちのリンチによって死んでいた……。

🔸Database🔸
・邦題 :『日本人の勲章』
・原題 :『Bad Day at Black Rock』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1955
・日本公開 : 1955/05/05
・上映時間 : 81分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジョン・スタージェス
・脚本 : ミラード・カウフマン、ドン・マクガイア
・原作 : ハワード・ブレスリン
・撮影 : ウィリアム・C・メラー
・音楽 : アンドレ・プレヴィン
・出演 : スペンサー・トレイシー、ロバート・ライアン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「あの高地を取れ」のドア・シャーリーが1955年に製作した異色西部劇で、ハワード・ブレスリンの原作から「底抜け最大のショウ」のドン・マクガイアが脚色、「拳銃魔」のミラード・カウフマンが脚本化し、「海底の黄金」のジョン・スタージェスが監督に当たった。イーストマンカラー色彩の撮影は「裸の拍車」のウィリアム・C・メラー、「幌馬車隊」のアンドレ・プレヴィンが音楽を担当した。出演者は「折れた槍」のスペンサー・トレイシー、「裸の拍車」のロバート・ライアン以下、「奥様は芳紀17才」のアン・フランシス、「ホワイト・クリスマス」のディーン・ジャガー、「遠い国」のウォルター・ブレナン、「皇太子の初恋」のジョン・エリクソン、アーネスト・ボーグナインなど。
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