2015年、サーシャ・ゴードン監督によるロマンス・コメディ。
本作は、かなりズボラであまりパッとしない女性ソニア（クリスティン・ミリオティさん）のおトイレの場面から始まります。恋人クリス（ダン・ソダーさん）からロマンチックな熱烈プロポーズを受けるのですが、結婚願望のないソニアは時期尚早と感じて先延ばし、先延ばし、やがてクリスの心は離れて、ソニアさんは焦燥感に駆られるのであります。さてさて、お二人はどのような結論を下すのでありましょうか。
ソニア役のクリスティン・ミリオティさん、本作では野暮ったい女性を演じておられますが、表情豊かで魅力的。お友だちとして、ケイト・シムゼスさんやエリカ・スウィーニーさんら、お綺麗な方々が出演しておられます。
ソニアさんの内面を抑制して薄く描き出すことでコメディとして仕上がっておりますが、どこまでもリアルに演出すれば、非常に悲劇的なドラマになりそうです。
思い通りに事が進まないクリスさんに、同情の念を禁じ得ないところも多々ありますが、悩めるソニアさんの心境も「まあ、そうやんね」と思う部分がありまして、コメディながら、なかなかの重みを感じました。
