まる

ロニートとエスティ 彼女たちの選択のまるのレビュー・感想・評価

3.8
都会的な女性カメラマンのもとに届いた訃報。
ぎこちなくよそよそしい故郷の人々。
亡くなったのは厳格なユダヤ教指導者の彼女の父だった。
訃報を機に再会した親友3人、しかしそこにも触れられないタブーがあった。

信仰はあれど、自分のアイデンティティのためにユダヤ教コミュニティから抜け出した女性と、自らのアイデンティティを押し込めてコミュニティに属する女性は、かつて愛し合っていた。
愛と戒律、信仰と人間だけに与えられた反抗という手段。導入から終わりまで綺麗に繋がる構成も上手い。
彼女たちの決断を見守る視点は優しいだけではないが前向きだ。
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