ヤスマサ

ザ・クライアント 依頼人のヤスマサのレビュー・感想・評価

ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)
3.8
上院議員殺害の真相を知ってしまった少年マーク(ブラッド・レンフロ)と、少年を護るためにレジー・ラブ弁護士(スーザン・サランドン)が奔走するサスペンス。
真相を話せば身に危険が及ぶと分かっていながら、事件解決の手掛かりとなると踏んだ検事局から目をつけられたマークは、なす術なく、弁護士に頼るという苦渋の選択をする。

しっかりしてるのかしてないのか…、初めはそんな子供に振り回されてる感があったが、マークの育ってきた家庭環境や生い立ちを知ると、彼の見方が変わってくる。
マークにレジーの後ろ盾があったからだとしても、相手が子供だとたかを括ったとロイ・フォルトリッグ検事(トミー・リー・ジョーンズ)とのやり取りはなかなかの見ものだ。
弁護経験が浅くも、自身の抱える傷にマークを重ね親身になるレジーと、知事を狙う野心家で、強引なやり方も辞さないロイとの掛け合いもまた秀逸。
何よりレジーもロイも善人なところがいい。
マークは子供ではあるため、時に観ていて苛立たしいものの、自分と自分の家族を護るために、自分が信じた行動を取るのも好感が持てるところだ。
マフィアとの緊迫する場面もあるが、総じて気持ちのいいストーリー。
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