女の中にいる他人の作品情報・感想・評価

『女の中にいる他人』に投稿された感想・評価

成瀬巳喜男の晩年の作品。

なぜ警察が犯人を特定できないのかが終始謎。
殺人と罪の告白に関する夫婦の物語。

自分本位な夫が憎たらしく、妻に同情していたけれど、人が死んでいることを考えると、妻だって…

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このレビューはネタバレを含みます

人がひとり殺されているのにどいつもこいつもどういうつもりか、という疑念はある。若林映子と愛人関係にあった小林桂樹は最初のうちは自首しようともせず、妻の新珠三千代は夫の犯罪を隠そうとするし、友人の三橋…

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親友の妻と浮気した挙句、殺してしまった夫が、罪の意識に耐え兼ねて妻に告白。妻は家庭を守ろうと苦悩する。どこまで行っても自分本位な夫。
新珠三千代が清らかで美しかった。
犬

犬の感想・評価

4.0

『乱れる』に匹敵する成瀬ベスト。冒頭の煙草のマッチカットから不穏な空気感が漂っており、また濃淡の濃い陰影が異色として際立つ。長く暗いトンネルに車を通らせるシーンも然る事ながら、終盤による打ち上げ花火…

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なかなかなサスペンス。
今ちょっと気分が結構鬱なので、主人公の神経衰弱と共鳴してしまった。

いじわるじいさんこと成瀬が"現在の映画に押されて"作ったふりをしたのが「ところどころの冴えはありもするサスペンス」どころかなんと「エロ」だったというのが相当いかす。小津とは違って成瀬巳喜男がエロをフ…

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odyss

odyssの感想・評価

2.0

【筋書き展開が見えてしまう】

エドワード・アタイア原作、成瀬巳喜男監督作品。1966年、モノクロ・スタンダードサイズ。 

鎌倉で中流上層の暮らしを営む平凡な家族。しかしその夫(小林桂樹)の親友(…

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長谷川和彦がメガホンを取った「青春の殺人者」において、父親を刺殺し自首しようとする息子に対して母親が「これは我が家の問題で国や法律は関係ない」と出頭を引き留めるシーンは、市原悦子の鬼気迫る演技と相ま…

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スタンドキッチン,ジョッキビール,同僚来訪,電車,バー,追突事故電話,子供ドリームランド.箱根ドライブ言い合い,妻絞殺事情聴取,妻死体,新世紀書房,お通夜,遊園地.コーヒーカップ.飛行機乗り物,風船…

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ghnmr

ghnmrの感想・評価

4.3

・面白すぎて爆笑
・構図、音、光の使い方が巧み
・シャブロルも同小説を題材にしてるとのことで確かにと思った
・殺人のその後の心理描写として、ルノワール「牝犬」(ラング「スカーレット〜」)、「獣人」が…

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