これは新文芸坐の特集ではなく、神保町の怖いはなんとか特集。ちょっと前のことなのにあまり覚えていない。
新珠三千代は怖いのかもしれないが、子供のいる女はそんなものかもしれない。
色々深読みできそうでは…
小林桂樹と新珠三千代の夫婦は、まるで『江分利満氏の優雅な生活』の後日譚。モノクロならではの黒の深さが際立っていて、闇に沈む背景、顔にかかる影、逆光で黒く沈む表情など、繊細な光の表現に見とれるばかり。…
>>続きを読むこれはサスペンス映画と言うには、あまりにエゴイスティックで、自虐的な心理描写を描いているにしか過ぎない。また、男と女がいかなるものか、という普遍的なテーマに近づいていると見せかけているが、それにして…
>>続きを読む成瀬監督が、!サスペンスに転向したい?
2009年2月13日 20時46分レビュー
成瀬巳喜男監督、サスペンス作品。
成瀬監督の後期は本作のような「有り得ない」設定のドラマの模索が…
製作は藤本真澄、1966年製作の成瀬巳喜男監督作品です。原作はシリア人作家エドワード・アタイヤの『細い線(The Thin Line)』、脚本は井出俊郎です。
成瀬巳喜男でサスペンスか~、と思って…
語り過ぎないしちょっとトリッキーな脚本を含め語り口が心地良い。屋外和服の新珠三千代の佇まいはちょっと近松物語の香川京子を思わせたり。しかし今や新鮮味を感じない展開だしちと中だるむしラストで説明的にな…
>>続きを読む照明の使い方が巧い!
ヒッチコックも巧いけど成瀬も巧い!
雷の夜のシーンと花火の夜のシーンは必見。
最高に緊迫した空気を照明で見事に作っている。
カメラが灰皿へとおとされる煙草を追って、人の顔が…