成瀬巳喜男の晩年の作品。
なぜ警察が犯人を特定できないのかが終始謎。
殺人と罪の告白に関する夫婦の物語。
自分本位な夫が憎たらしく、妻に同情していたけれど、人が死んでいることを考えると、妻だって…
このレビューはネタバレを含みます
人がひとり殺されているのにどいつもこいつもどういうつもりか、という疑念はある。若林映子と愛人関係にあった小林桂樹は最初のうちは自首しようともせず、妻の新珠三千代は夫の犯罪を隠そうとするし、友人の三橋…
>>続きを読む『乱れる』に匹敵する成瀬ベスト。冒頭の煙草のマッチカットから不穏な空気感が漂っており、また濃淡の濃い陰影が異色として際立つ。長く暗いトンネルに車を通らせるシーンも然る事ながら、終盤による打ち上げ花火…
>>続きを読むスタンドキッチン,ジョッキビール,同僚来訪,電車,バー,追突事故電話,子供ドリームランド.箱根ドライブ言い合い,妻絞殺事情聴取,妻死体,新世紀書房,お通夜,遊園地.コーヒーカップ.飛行機乗り物,風船…
>>続きを読む開幕最初の、大通りを歩く男の足取りのどこか不安定さ、どこか虚ろな表情。その後その男の知人の妻の殺人事件が分かるのだが、この時点で犯人の予想は付く。この後捜査はどう進むか、関係者はどう動くのか、人の心…
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