エドワード・S・アタイヤの「細い線」を原作に、成瀬巳喜男監督が映画化した1966年の日本映画
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メロドラマの巨匠成瀬巳喜男のサスペンス映画というのが異色だが、過ちを犯した夫の妻の心情を巧みに描いて…
成瀬のサスペンス。「それは悪ふざけのようなものでは無かった。キチガイじみた “恐ろしい興奮だった”」ある男の妻の“事故”から物語は始まる…。この映画の女は男の顛末と命を共にする覚悟の女ばかり。女の強…
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新珠三千代の顔と決して目を合わさそうとしない小林桂樹の視線が絶妙だった。中盤までの新珠三千代には全く感情移入出来なかったけれど、ラストを観れば納得。好き嫌いは分かれるだろうが、本作の…
「あなたがタバコを忘れるなんて」
偶然テレビで絞殺シーンを目にしてしまう長岡輝子は、「色目と近眼」の区別ぐらい、と冗談めかしたのちに、小林桂樹からタバコに火をもらう若林映子の目つきを思い出す。
見…
ずっと目をそらし続ける小林桂樹と、まっすぐ見続ける新珠三千代の対比。冒頭、歩き続けながら後ろを振り返る小林を、新珠三千代が追いかけてしまうのではないか、と考えたくなるようなラストカット。その一線を越…
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