あなたの中にいるわたしは、わたしの中にいるわたしではないし
わたしの中にいるあなたも、あなたの中にいるあなたではないかもしれない。
家内や親友でさえ、その人の中にある像で自分を語り、自分の犯した罪…
一応サスペンスなんですが、誰が犯人かとかではなく、犯人とその周辺の人間の心境、苦悩を描いている作品です。
犯人はいくら妻や子供が苦しもうが罪を認め、自首することが正しいと考えそれを妻 子供もわかって…
成瀬のフィルム・ノワール。主人公の情けなさがなんともかんとも。目線を多用するいつもの成瀬節。照明の加減や、蝋燭・雷・花火の使い方が感情の高まりの古典的な演出として機能していた。演出がコテコテすぎるな…
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