小林桂樹が重い足取りで街を歩き、入った飲み屋でバカでかいジョッキを憂鬱に飲み干すシーケンスを観て「たぶん良作だろう」と見積もったがアタリだった。
クレジットに若林映子がいたので喜んだのもつかの間、死体役でガッカリ…
いや、『白と黒』の淡島千景同様、こういう贅沢な使い方をする映画は信頼できる。
この映画の小林桂樹は観ててイライラする小市民で、妻の新珠三千代に浮気を告白しつつ「怒らないでくれ」などと言い放ち、案の定「無理」と言われる始末。
新珠三千代はいつもながらという感じの役だが、終盤のカウンターが強烈。
三橋達也のイマイチ心のない感じも相変わらず。