ハレンチ学園在学生

女の中にいる他人のハレンチ学園在学生のネタバレレビュー・内容・結末

女の中にいる他人(1966年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

人がひとり殺されているのにどいつもこいつもどういうつもりか、という疑念はある。若林映子と愛人関係にあった小林桂樹は最初のうちは自首しようともせず、妻の新珠三千代は夫の犯罪を隠そうとするし、友人の三橋達也も妻を殺されておきながら犯人の小林に生温い対応だ。しかし面白くないかと言われたらそうではない。雷雨で家が停電になり暗闇の中に蝋燭をつけた新珠が小林から罪を告白されるシーンの恐ろしさ。そして自首を決めた夫の酒に新珠が薬(小林が自殺するために用意していた)を盛って毒殺を決意するシーンの恐ろしさ。夫が自殺することで愛人殺しは世間に出ることはないと。背筋を正そうと思った(そんな器量もないが小林桂樹でも愛人はもてるわけだし)。若林映子は他の作品でもちょいちょい見ているが、こういう役だといかにもありそうないい女に見えた。