このレビューはネタバレを含みます
題名からも推察できる通り女が中心の物語である。出版社に勤める夫と子供2人、義母とも仲良く幸せな家庭を持つ妻の心の変化を捉えた作品。20年来の友人の妻を殺してしまった夫。ふとした誘惑に負けて密会し遊び…
>>続きを読む「成瀬監督には、もっとミステリ・スリラーを撮って欲しかったと思う」
神保町シアターの成瀬巳喜男特集にて
上映予定の「石中先生行状記」が、おそらく東宝の管理不備と思われる不手際で急遽差し替え上映…
小林桂樹が次第に追い詰められるサスペンスになるのかなと思って見ていると、罪を償う対象が不在になったときの罪悪感がテーマになる。捻りの効いた展開が不条理劇みたいで良い。小林桂樹が告白をしようとするタイ…
>>続きを読む罪を償おうとする事は、自分勝手な苦しみから逃げる事なのか。人は抱えた十字架を勝手に下ろしてもいいのか。
とても深い脚本。
ブレッソンに肉薄する強さ。
それと共に、ライティングはじめ映像でいろんな心…
シャープな映像がかっこいい。罪を犯したのに誰も責めてくれない。罪を犯してもなお夫の方が妻より偉そうという時代。小林桂樹は動かない。新珠三千代の方が彼のところに来る。三橋達也にあっさり告白する展開がお…
>>続きを読む成瀬巳喜男監督作品。
小林桂樹演じる田代は、赤坂で三橋達也演じる杉本と偶然会うが、その日に杉本の妻のさゆりが絞殺による死体となって発見される。ノイローゼにかかった田代は、新珠三千代演じる雅子に隠して…