アル中のジャッキー姉さんは自身の中毒症状による事故で娘を亡くした哀しい過去を持つ。
そんな彼女が更生施設から紹介されたゴシック調のアパート「ヘイブンハースト」
そこで偶然彼女にあてがわれた部屋は、行方不明になった友人が以前住んでいた部屋だった。
何とも惜しい作品で、終始盛り上がりに欠ける感。
主人公の抱える病気とトラウマ、カラクリ屋敷、いかにも怪しい家主ババア、訳あり養女などなど…。
跳ねる要素は山盛りなのに、どれも上手く活かしきれてなかった印象。
黒幕がやたら感情的にアル中や娼婦なんかを罵倒するシーンがあるので、それに伴う過去があるのかと思いきや特に何もなく。
自身の病気によって娘を亡くした主人公という設定も、上手く用いればもっとお客の感情を揺さぶるスパイスになっただろうになぁ。
兎にも角にも色々と「惜しい」です、悪いとまでは言えないけど「惜しい」
でも、どこか品のある映像やアパートの内装など雰囲気はめちゃくちゃいいので、何やかんや最後まで完走しちゃう引力があるのも確か。
暗くて状況把握し難い場面も多々あったけど、唯一のグロシーンである下半身引き千切りは血や臓物の見せ方が上手くて好印象でした。
適度に後味の悪い終わり方も意外性があったし、あわよくば続編狙ってたんだろうなぁ。
