ロクシ

マン・ダウン 戦士の約束のロクシのレビュー・感想・評価

マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)
3.8
吹き替えで視聴。息子役の子がかわいすぎて、吹き替えの声もかわいくて、ラストシーン泣きました。
最後は生死をぼかして終わってほしくなかったなー。病院で目覚めるか、死んで悲劇で終わるか、どちらかはっきりさせたほうが良かったと思う😭

みんな奥さんを責めてるけど、夫が戦地に行って一人で子育てするのが不安でたまらないと訴えてるのに、奥さんを邪険に扱う不誠実な夫の態度をわざと描写してる。
あんな態度じゃ他の人に頼りたい気持ちも私は共感できる。

視聴前に感想をちらっと読んでしまってPTSDの話だと知っていたので、映画冒頭のポストアポカリプスな世界観、謎の生存者と話が噛み合わないシーンもテンションの差で読めてしまった。ポストアポカリプスのシーンがもっと多ければ騙されてたかも。
というか、別に製作者はシャッターアイランドのように大どんでん返しを狙ったわけではなくて、視聴者が中盤から気付けるようにしていたと思う。
あくまで統合失調症の当事者からは世界はこう見えてるんだよとわかりやすく見せてくれたんだと思う。
主人公が終盤で取った行動は本当に恐ろしいし、たとえ心神喪失でも発砲してる以上射殺されて仕方ない案件なのかもしれない。
ちょっとファンタジーに感じたけど実際そんな事件があったんだろうか?

それにしても現実で帰還兵20万人がホームレスになってるとは思わなかった。
戦地の体験で精神疾患→就職できない→ホームレスという図式だろうか。
海兵隊の厳しい訓練も、社会で生活するにはなんの意味も持たないんだね。
社会的な救済が機能してないのかな。
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