LEGACY TIMEのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

藤子不二雄の流血鬼のようにメタにこちらのよってたつ立ち位置をゆるがしにくるおそろしい映画。ポルノチックだが照明とか不安定気味で。人の消える一連などドキュメンタリーチック。一発撮りなヌーヴェルヴァーグ味もあるし。なによりおそろしいのがこの短尺さ。映画をみたのかみなかったのか。映画は存在したのかしなかったのか。再会とて永遠ではない。あの十秒間だけが濃密な生なのか。あとはたがいにガス人間のように気体化してていっしょにその場にはいるのにたがいに認知しあえずその実感があじわえない。ガス人間や鬼太郎の幽霊族ってゾンビや吸血鬼の身の上よりつらいかも。でもそれがいまのこの世界の現実。元凶はなに。