エイデン

シャーケンシュタイン/フランケンジョーズのエイデンのレビュー・感想・評価

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1942年ドイツ
人間の死体を継ぎ合わせて作られた人造人間“フランケンシュタイン”
この怪物は何度殺されても脳と心臓だけは動き続けていた
そんなフランケンシュタインの研究が行われていた施設に、ヒトラーの命を受けたナチスの部隊が訪れると、科学者を殺害しフランケンシュタインの脳と心臓を持ち去ってしまう
彼らはそれを潜水艦で密かにアメリカへと運ぶのだった
現代、アメリカ
美しい海が広がる“カッツマン・コーブ”の湾岸警備隊デュークは、最近になって多くの人々が海辺で亡くなったり行方不明となる謎の事件に頭を悩ませていた
大きなサメの死骸が漂着しているのを発見したデュークは、食われた跡があったことから大きなサメが入り江に迷い込み、人々を襲っているのではないかと推測する
実はその推測通り、全身に継ぎ合わせた跡のある巨大なサメが人々を襲っており、その背後にはサメを操るナチス科学者の生き残りクラウスが暗躍していた
そんな中、ボート遊びに来たマッジ、クープ、スキップの3人がカッツマン・コーブへ訪れ、新たな悲劇が起こり・・・



現代のB級映画製造マン マーク・ポロニア製作のサメ映画

映画の中のサメやナチスにありがちな、何かに何かを掛け合わせる掛け算方式の映画で、今回はサメとフランケンシュタインの怪物が邪悪な意志で悪魔合体
例の如く、そこまで設定も活かさずにこの世に生み出されたモンスターが暴れ回る!

察しが良い人は気付くだろうけど、ストーリーを追っているのかツッコミどころを追っているのかわからなくなるタイプの作品
悪玉のクラウスさんの勢いだけの計画やら、何故かそれをノリで手伝っちゃう主役3人など、もはやドラマなど人造サメを作る以外無いようなもん

なのでタイトルロールな人造サメ“シャーケンシュタイン”(当初日本輸入された際にはフランケンジョーズだったけど、再販で名前が原題に合わされた)くらいしか見所は無い
ホオジロザメ、シュモクザメ、ヨシキリザメというサメの死体を繋ぎ合わせ、フランケンシュタインの心臓と脳を移植してできたのがシャーケンシュタイン(ちなみにヨシキリザメは人を襲うことはあっても食べることはない)
既に何が目的で作りたかったのかもわからないけど、雑にも程がある見た目に加え場面ごとにサイズ違うお茶目さがある
その割には、その図体じゃ無理だろとツッコミたくなる謎の気配遮断能力を持っていたり、捕食のスピードえげつなかったり、何か雷に打たれて手足が生えたりもする
マジで謎だけど、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』でも、フランケンシュタインの心臓から怪獣産まれてたから、何かそういうことなんやろ(てきとう)

掛け算だけしてみた量産型サメ映画の1つではあるし、特に観るメリットは無いけど、シャーケンシュタインは手足生えた時はずんぐりした見た目が地味に可愛いから観ましょう
例の如くパッケージのサメは出てこないから忘れた方がいい
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