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スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー/純愛日記のadeamのレビュー・感想・評価

2.5
映画学校を出たばかりで当時まだ20代のロイ・アンダーソンの長編デビュー作であり、各国でヒットした青春ラブストーリー。
10代半ばの少年少女の瑞々しい恋を描いた物語です。
友達同士がおせっかいするあたりはピュアさが感じられますが、意外と大人びた場面も少なからずあり、それが単にセクシャルな表現によるものでなく、有名なバイクを乗り捨てて寄り合うシーンの微妙な距離感のような繊細な描写で描かれているのが良かったです。
周囲の大人たちが北欧らしからぬ不幸さで対比されますが、それは2人が世間知らずということでなく、ラストシーンに象徴されるように、大人たちの馬鹿げたネガティヴ思考を皮肉っているように感じました。
冗長さは否めないものの、デビュー作でこれを撮ってみせたのは驚異的だと思います。
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