だしつゆ

光のだしつゆのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
3.9
喪失と希望をめぐる物語。
目の見えない人のための映画の音声ガイドの原稿を書く女性と、徐々に視力を失っていくカメラマン。女性の父親は過去に失踪しており、母親は記憶をなくしている。

大事なものを失うことによる、身体の奥をえぐられるような感覚。
その最中においても、人は光を諦めない。
というよりも、失うことによって初めて見えるものがある。

失ったものを追い続ける悲しみを知っているカメラマンの、追いかけなくていいんだよ、っていう言葉にはぐっときてしまった。
だしつゆ

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