幼い頃父親を亡くした男。
その出来事がきっかけに死への恐怖が強まり何もする事が出来ない。
そんな彼が思いついたのは、死後の世界を証明をしてくれる人を謝礼つきで新聞に告知。
恐怖の対象を詳しく知る事で死への恐怖を克服しようと試みる。
胡散臭い輩が沢山連絡をしてくる中、信憑性のある3人「大学教授」「霊媒師」「金持ち」に会いに行くと…。
Filmarksの評価もめちゃ低いけどこれは俺的に興味深い作品でした。
静かな作品で驚かせ要素もグロも無い。
だけど、どんどん引き込まれるようなストーリー展開で結末まで面白かった。
今まで恐怖心から何も出来なかった人間が突然アクティブに行動出来るものなのかなど引っかかる点もちょいちょいあります。
そんなよく分からん行動を取ってる息子を母親が助け舟を出し、話は進んでいきます。
中盤ネルソンという男と出会ってから話は急激に舵を切っていきます。
ここからが面白い!
母親として息子を守りたいという強い信念。
死者からのメッセージ。
明確な答えを提示しない展開だし、取り憑く、取り憑かない問題も曖昧。
なのにあっと驚くクライマックスと不穏な余韻。
精神的に追い込まれている時の行動ってほんと怖いわ。
そしてこのエンディングからは希望も感じるしこの先の不安も感じる。
なかなかの良作だなぁ。
死後の世界って本当にあるのかな?
死者が現れる理由は何だろ?
観終わった後、死について考えちゃう作品でした。