あちぴろ

gifted/ギフテッドのあちぴろのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.2
気がつけば、Filmarksに掲載のマーク・ウェブ監督作品の映画を本作でコンプリート。(2022/9/5時点)

むちゃくちゃいい映画だった。
「ゴーストバスターズ:アフターライフ」を先に観てるので、皆さんのレビューであの少女が!と言う様なレビューでマッケンナ・グレイスを知った。
たしかに、この作品を先に観ているとさらに感慨深かったであろう「アフターライフ」のレビューに納得。
この少女、天才すぎる。
ダコタ・ファニングの時にも同様に「すごい」と感じたけど、メアリーを演じたマッケンナ・グレイスが素晴らしい。


天才数学者だった姉ダイアンの死後、一人娘のメアリーをまだ1歳の時に育てることになったフランク(クリエヴァ)。片目の猫ちゃんフレッドと慎ましくも幸せに暮らしていた。
メアリーをフロリダの港町の小学校に通わせることになるも、同じ小学1年生の中で飛び抜けた数学能力を発揮するメアリー。「ギフテッド」と呼ばれる才能をもっと活かすべきだと担任のボニー(ジェニー・スレイド)や校長の説得にも耳を貸さないフランク。そんな矢先、これまで音信不通だった母イブリン(リンゼイ・ダンカン)がメアリーの才能を生かすべく、養育権を寄越せと訪ねてきて、裁判にまで発展していく。。


姉の子でありながら長い年月育てて行くことで父性に目覚めるフランクにもきっとどこかで才能を活かすべきだと感じるところはあったんだろうけど、姉の姿を見ていれば母親(メアリーからは祖母)に預けることは姉の遺言と自らが感じてきた母に対する違和感とで頑なに拒みたかったんだろう。
事実、母親との関係が悪かったわけでもなかっただろうし、メアリーを大人のエゴの犠牲にはさせたくなかったんだろう。

ロバータ(オクタヴィア・スペンサー)とフレッドの友人に囲まれながらもやはり同世代の友人に囲まれた当たり前の暮らしをさせてあげたいと観ているこちらも感じた。
ラストシーンで友達と楽しそうに遊ぶメアリーの姿は大学で学ぶ顔とは違い、7歳の少女の顔だった。

クリエヴァのこういう演技の映画を久しぶりに観た気がする。やはりどこかマーベル作品の印象が強すぎるため、マーベル作品の役者たちが仕事し辛くなるというのも、わかる。
最近の作品は悪役もこなすクリエヴァの新しい(というか久しぶりというか)幅を感じる作品。

マッケンナ・グレイスの演技も「Gifted」なんだろうか。
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