Tai

gifted/ギフテッドのTaiのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.2
私は〝gift=才能〟という英語の表現が非常に好きです。
日本語でも〝天賦の才〟という言葉がありますが、自らの突した力は神から与えられたという宗教的な考えながらも、傲慢にならず、日々感謝して生きるという宗教の根底にある心理を感じる言い回しですね。
私自身は無宗教ですけどね。
この「gifted」もタイトル通り、突出した数学の才能を持つ7歳のメアリーを取り巻く大人たちの物語。

普通の子供と同じように育てたいと思う叔父と、その才能で世界的偉業を成すことが出来ると信じ、専門教育をさせたい祖母。
一体、何が彼女の未来の幸せに繋がるのか?
その対立は世界中の子供が身近にいる大人が少なからず持つ問題で、簡単にどちらかを切り捨てることも出来ないものでした。

またこの作品の最大の魅力がメアリーの可愛さ!
叔父のフランクへのベッタリ感は、マセた所がある彼女を最大限に可愛らしくさせています。
だから涙なしには見られなかった!
そして、子供らしく色々なことに興味をもったり、その力を発揮するところは、普通の親ならその1つ1つに「ウチの子将来〇〇になれんじゃないの⁉︎」と期待を膨らませてしまいそうな程ほんとメアリー天使。
数学の研究者より歌手になった方がいいよメアリー。

色んな場面でタイトルを感じさせるので、本当に別の邦題をつけられなくてよかったです。
自分が子供を育てる身になったら度々観たい作品。

そしてフランク役のクリス・エヴァンスが誰かと思えばキャプテン・アメリカさんじゃないですか!
エリートコースからドロップアウトして、その日暮らしのような仕事をしつつも、良いトコ育ちな雰囲気が漂うフランクにドンピシャな配役でした◎
まあ、結局はメアリーちゃんに全部持っていかれますけどね!
Tai

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