KeigoSato

gifted/ギフテッドのKeigoSatoのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
4.2
久々のレビュー(^^)

まずは『gifted/ギフテッド』から。

素晴らしい! 脚本・キャスティング文句なし!

タイトルのgiftedとは「同世代の子供と比較して、並外れた成果を出せる程、突出した才能を持つ子供のこと」。この作品のテーマはそんな“才能ある子供”をどう導くのか。

これは以前に鑑賞した往年の名作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』にもどこか通じるものを感じた。その上、奇しくも数学的才能が突出しているという点も共通している。決定的な違いは主人公の「年齢」。この映画でスポットが当てられる天才少女メアリーはまだ7歳だ。そこには切り離せない保護者の存在がある。この7歳という年齢がこの映画を単なる焼き直しではない、非常に面白いものにしてくれていると思う。

親は子どもの幸せを誰よりも願う存在。でも、「親の目線から見た子どもの幸せ」が必ずしも「その子自身にとっての将来的な幸せ」に繋がるとは限らない。この映画では、普通の子に育って欲しいと願う叔父(キャプテンアメリカことクリス・エヴァンス ※こういう演技も出来るんだって正直驚いた笑)と、せっかくの才能を平凡な小学校で埋もれさせるべきではないという祖母の、両者のエゴと愛情の狭間で揺れる少女の幸せの意味を問いかけられる。

でも結局1番大切なものは何なのか。
出世、社会的地位に囚われがちな現代人は改めてハッとさせられるはずだ。

久し振りに結構万人におススメできる名作映画を観れた感。
もしまだ観てない方にはおススメの一本です。

p.s.メアリーを演じた子役の子、さすがに凄すぎませんか? 圧巻の演技でした。
KeigoSato

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