青二歳

レーニンのキノ・プラウダの青二歳のレビュー・感想・評価

レーニンのキノ・プラウダ(1925年製作の映画)
3.9
レーニン死去のあと、追悼のために製作されたソ連国内向けニュース映画(一部にアニメーションあり)。
ジガ・ヴェルトフ監督作品。元々ニュース映画とドキュメンタリーの人なので手慣れた編集ですね。そもそも“キノ・プラウダ”はジガ・ヴェルトフの造語。
まず貴重な映像資料が沢山でびっくり。レーニン亡き後も共産主義革命は続くという前向きなものにすべく、レーニン生前のフィルムをつなぐだけでなく、共産主義という思想によって連帯するソビエト連邦の各国や、集団農場の成功、共産党員の増加などソ連の明るい未来につながる構成となっています。

それにしても、まさかレーニンのご遺体をそのまま映してるとは思わなかったので面食らいました。レーニンの棺の前を通るソビエト国民、ソ連邦の各国、少数民族、そして棺の前に立つ指導者たち…撮り方も編集も上手いので、さすがにこの葬儀のシークエンスは見入ってしまう。

グラフや数字の挿入ではアニメーションが使われていますね。また後半のアニメーションはあからさま過ぎるけどちょっと可愛い。
あと気になったのはソ連式の胴上げ。直立したままの胴上げなのか…
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