あきしげ

ロジャー・コーマン デス・レース 2050のあきしげのレビュー・感想・評価

2.5
ロジャー・コーマンのカルト映画がリブートされる。

良かった点。

・意識したB級的な演出
・ムダなエロやグロ描写
・惜しみないヒャッハー

悪かった点。

・観る人を選ぶ展開
・設定が不謹慎すぎ
・途中で飽きる構成

ロジャー・コーマンは生きる伝説。
数々の低予算映画を生み出した人。
今でも現役でB級映画を作る人物。

本作はカルト映画のリブート。
まさに世紀末という内容です。

もう世界観の前提がぶっ飛んでいる。
モラルや倫理観は通じない世界です。
どれだけ人を殺していくのかが見物。
レーサー側よりも民衆の方がヤバイ。

本作は最初からB級色がたっぷり。
意味のないおっぱいやグロが多い。
こういう意図的な演出が良い作品。

もちろん、ヒャッハーの扱いは心得ている。
彼らは派手に登場して派手に殺されていく。
ちゃんと自分たちの役割を把握しています。

ただ、一番盛り上がるのは序盤です。
レーサーたちの紹介が一番丁寧です。
それから徐々に右肩下がりの展開に。
そのせいで段々と飽きてしまいます。

バカ映画なのでドンドン仕掛けないといけない。
ですが、その仕掛けのパターンが多くないです。
だから途中で飽きてしまうという弊害が出ます。
面白さの持続が短いのが致命的な部分であった。

登場人物もみんな濃いと思います。
しかし、あまり活かされていない。
登場人物が多いせいもあるだろう。

バカ映画として悪くないが人を選ぶ作品。
ロジャー・コーマン好きなら楽しめます。
それ以外は覚悟しないとダメな作品です。
あきしげ

あきしげ