揺籠ふぃるす

ドラキュラ血の味の揺籠ふぃるすのレビュー・感想・評価

ドラキュラ血の味(1970年製作の映画)
3.7
ハマードラキュラマラソン
第5作/全9作品+番外1作品

カッシング教授不在。
リー様続投4作目。
シリーズ通算5作目。

前作『帰ってきた〜』ラストシーンよりスタート。
商魂たくましい如何わしさ満点の古物商によって変わり果てたリー様回収。

金に飽かしたなんちゃってオカルト秘密結社のおじさん3人とリー様下僕の貴族の放蕩息子が、娼館で出会い意気投合、パウダー形態のリー様を古物商より高額お買い上げ。

いざ、オカルティックな黒魔術的復活の儀式へ。怖じ気づいたおじさん3人が気恥ずかしさと恐ろしさに放蕩息子を、寄って集って撲殺。飲み下されたリー様が放蕩息子の血によって復活。

中盤のこの霊廟でのシーンがムードがあり、復活の特殊効果もあり良かった。リー様の血を飲み悶苦しみながら、"助けて〜”は小物感あって好き。リー様は憐れな下僕の為、3人に復讐を開始する。

人間の欲深い醜悪な部分とリー様の2本柱で恐怖を盛りたて、それに相対するように若いロマンスが描かれる。

リー様が直接手をくださなかったり、ラストが派手だけど呆気なかったりするのは、もしかしてリー様に悪いイメージが付かないように、制作側が気を使ったか、本人の要望か。勘繰っちゃうね。
まあ前々作、前作に続く滑稽さでの懲悪制裁。
取り乱すリー様が、愛らしい。

今回のゆるキャラは冒頭のスノードームを強奪する息子かとも思ったけど、やっぱり娼館のおネエ主人。毎回1人は必ずいるから楽しみが増えて嬉しい。
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