JAmmyWAng

君のまなざしのJAmmyWAngのレビュー・感想・評価

君のまなざし(2016年製作の映画)
2.0
遥か昔から「転生」による『前前前世』を提唱してきた幸福の科学が、満を持して世に放つ生まれ変わり・スピリチュアル・超能力・アクション・オカルト・麻呂・ファンタジーでありながら、「総合プロデューサー、脚本、俳優、主題歌歌唱」という獅子奮迅の活躍を見せる大川宏洋の大川宏洋による大川隆法のための映画。
とにかく大川宏洋という人間を浴びるように堪能できる貴重な作品であります。

長男にして幸福の科学副理事長である大川宏洋は、役者としても水野晴郎に迫る熱演を披露してくれたし、脚本・演出におけるあらゆる意味での唐突さは観る者を飽きさせないどころか、それらが渾然一体となってことごとく高次元の笑いを生み出してくるワケです。

彼の輝かしい生まれ変わりの転生歴(嘘ではない)に即して例えてみれば、今作はフランツ・カフカのように不条理で、デカルトのように我があって、西行法師や荘子やアメンホテプ4世のようにとっくの昔に死んでいるという感じ。

ちなみに総裁・大川隆法大先生は「宇宙の根本神」を生まれ変わりの原初とし、最終的には釈迦からダイレクトに大川隆法へと転生を果たすというウルトラCをキメながらも、同時に自身は地球の至高神エル・カンターレでもあらせられるという超絶チートキャラ。

そんな大先生が作詞・作曲を務め、長男の宏洋が歌唱している主題歌『君のまなざし』によってコンセプチュアルに締めくくられる今作は、その歌詞に至るまでがとにかくハイ・センスで強烈なユーモアに溢れており、どうしようもなく込み上げる揺るぎない感動を味わっている内になんか涙が出て来たのでありました。

またインド映画にダンスがあるように、幸福の科学映画に説法シークエンスがあるのも最早定石の演出。
お約束をきちんと踏襲しながらも強固な宏洋性を打ち出してきた今作を私は評価したいですし、そもそも微塵の躊躇もなくあからさまにねじ込まれる説法とは大変清々しいもので、その有り難いお言葉の数々は毎回綺麗サッパリと記憶にとどまらないのであります。
JAmmyWAng

JAmmyWAng