このレビューはネタバレを含みます
ユリゴコロ=拠り所…?歪んだ心…?
前半はゾッとするほど、
目を背けたくなるようなシーンも多く、
何度も観るのをやめようかと思った。
吉高由里子のサイコパスぶりは
落ち着いた口調と物語の展開も
ゆっくりでより怖かった。
こんな殺人鬼でも人として平穏に生きる
愛し愛される喜びを知る。
それを教えてくれたのは夫・洋介。
彼の大きく包み込むほどの愛が
彼女の本当の意味でのユリゴコロ、
よりどころ?
息子・亮介もこの父の大きな愛が
あったから立派な青年に育つことができた。
母と子、そして血の繋がり以上に
母子を愛し守ろうとした父の話。
愛って知ってるようで、知らないようで、
言葉にならない。
愛することは理屈じゃないんだろうな。
始まりは酷くも終わりは命消えようとも
決して消えることのない愛の話だった。