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拷問男のmokemokeのレビュー・感想・評価

拷問男(2012年製作の映画)
3.9
『拷問男』

まさかこんなタイトルの映画を観て泣くとは。

これは変態映画ではない。

原題は『Daddy's Little Girl』

大切な娘を殺され、復讐の悪魔となった男の悲しく苦しい話。

前半は主人公のデレクと6歳の娘ジョージアの愛に溢れた日々が丁寧に描かれている。
ジョージアは天使のように愛くるしく可愛い。
娘に最大の愛情を降り注ぎ、娘もそれに応えてくれる、この上ない幸せの記憶。

ある日離婚した元妻の家から寝ていたはずの娘が居なくなり・・・。

警察がなかなか犯人を突き止める事ができないまま時間が過ぎていく中、デレクは犯人を見つけ独自のやり方で復讐をするのだ。


後半は拷問シーンのグロオンパレードでグロ中のグロ。
少しグロ耐性アリの私でも直視できなかった。
耐えられなくなり1度停止して翌日に再チャレンジ。
拷問シーンは目を背けつつも、犯人との会話にちゃんと中身があるので字幕を見たり目を逸らしたりと忙しかった。


何よりも大切に思っている子どもがもしも人の手によって命を奪われてしまったら。
主人公がどれだけ娘を思っていたかが丁寧に描かれていたからこそ、主人公の気持ちは痛いほど分かり感情移入してしまった。

本来なら警察や司法に任せて、自ら復讐などすべきではないのだろう。
でもそれだけでは生ぬるいと思ってしまう自分がいるのも事実。
子どもが被害者になる犯罪では特に。
目には目をと思ってしまう。

鑑賞後は、最底辺まで気持ちが落ちてしまった。

決して万人にオススメはできない。
でも変態映画でないことはわかってほしい。
カテゴリーとしてはヒューマンホラーかな🧐

好きな映画系ユーチューバーの方が「ストーリーが面白いホラーランキング」で1位に選んでいたので観てみたのですが、思っていた以上に心をえぐられました💧


次はハッピーな気持ちになる映画を観よう🐻
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