あお

散歩する侵略者のあおのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった。

宇宙人が乗り移ったり人間が概念を奪われたり、ウソのような話がリアルと織り交ぜられていて、色んな付箋も回収できていたし最後は予想外に泣いた。
ガイドという宇宙人と人間の中立の立場も設定として面白かった。

主演から脇役の俳優さん達が豪華で演技が素晴らしかった。宇宙人役の3人は完全に乗り移っていたし、人間役はそれぞれ個性が際立っていた。

そもそも宇宙人が人類から奪っていった概念は不仲、引きこもり、パワハラ等地球上での問題。
小泉今日子が最後、「人間にとっては必要な事だったのかもしれない」みたいな事を言っていた。ウィルスが人類を侵略して世の中が淘汰される。全然違うけど今のコロナウィルスのご時世とリンクさせてしまって少し怖くなった。


鳴海の人としての「愛」を宇宙人の真治が学び、それにより人類は滅びなかった。

キレイごとかもしれないけど「愛」はやっぱり人間にはなくてはならないもので、人類はそれで成り立っているのかもしれない。

深いような軽いような、シリアスなようなポップなような、ふわふわした描き方が好み。
あお

あお