くさむすび

散歩する侵略者のくさむすびのネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

今作における侵略ってあまりにも漠然としたもので結局釈然としないが、そんなものどうでも良いんだよと言わんばかりのドラマの濃さ。長澤まさみ、長谷川博己と言った人間側だけでなく、松田龍平や高杉真宙の宇宙人側にも心情の揺れ動きがある目の付け所が良かった。宇宙人にも情があることを示す優しさ。映画が始まった頃にはもう主人公夫婦はすれ違っているが、後々の行動で2人の愛が見えてくるのが素晴らしい。
地球は侵略されて映像にも悲壮感が漂っているのにも関わらず、そこまで悲しさを感じないのは、隕石による地球滅亡を描いたアダム・マッケイの『ドント・ルック・アップ』を思い出した。
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