JYUKI

散歩する侵略者のJYUKIのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
3.3
侵略ってこの映画のタイトルのように散歩するようにゆっくりだけど着実にされていくのかなと思った。1番恐ろしい気がする。その点に関して観ながら合点がいった。テンポはゆっくりで少々飽きちゃいそうだし、なんとなくの先が読める感じだなぁと思っていたけどラストがなんとも言えない感じだった。
人間として1番大切な「愛」について奪いその概念を知ることができた宇宙人(としておこう)はその尊さを知り地球の侵略をやめた。その代わりに、人として1番大切な概念を失ったなるみは「何」になったのだろう。ラストのなるみとしんちゃんの2人のシーンはなんだか切なかった。
しんちゃんは愛という概念を知り、なるみへの想いの意味を知ったけど、それを教えてくれたなるみがわからなくなってしまうなんて、、、
概念ってすごいなと思った。人間の中にあるそれが一つ欠けただけで今まで生活してた「自分」がいなくなってしまうのだから。概念って難しい。怖いものだな。
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