メイプルわっふるG

劇場版総集編 オーバーロード 漆黒の英雄のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

3.0
TV版の焼き直し総集編後編。アンデッド&クレマン戦とシャルティア戦。

以前見て楽しんでいた高揚感がなくなっていて残念。
これは作品のせいではなく、視聴済みで内容を知っていたことや自分の受け止め方が変化したせい。
チートな上に強力な配下たちが無条件に心服する。そういったジャンルが苦手になってしまった。
TV版のときは本当に面白いと思っていただけに自分でもびっくり。

内容は結構すっ飛ばして回想扱いで短縮。洞窟ヒューマンターンばっさり。
ピンチを計算尽くで手の平扱いにしたいのだろうけども。ここまでずっと無敵チートだったから危機感が伝わらない。バフ・デバフって無制限なの? オンラインはしないから標準がわからない。
パンドラズ・アクターは好き。

アンデッドが登場する作品で思うのは、そんな世界なのになんで火葬したり墓地に対策したりしないのかと。そんな危険な区域が街外れとはいえ街の一部になっていることが不思議。

俺TUEEEモノで、墓地からアンデッド湧き出してあっさり退治、住民から称賛って話がよくあるけれど。
そのアンデッドって住民の身内なんだよね。

最近ようやくその辺に疑問を呈したり批難したりする作品が出てきたものの、世に溢れかえったアンデッド殲滅モノを覆すにはまだまだ時が必要。というか現在進行系で従来ストーリーが増え続けているのも問題。

無数にあるゾンビ映画のほんの数本見るだけでも、ゾンビに対する対策や葛藤など世界観はわかるもの。
アンデッド系の挿話を作るなら、書き手はゲームより映画から学んではどうかと。ヴィジュアルの描写にも効果的だと思うのだけれど。