ロバート・フランクについてはまったく知らなかったのだけれど、予告編がかっこよかったので鑑賞。彼についてもっと調べてから観ればよかったかもしれない。写真だけでなく、映画も撮っていたのだね。
ロバートと、パートナーのジューンが創作している姿を交互に映すカットが素敵だった。アーティストは加齢で死ぬのではなく、創作を止めたときに死ぬのだろう。
中盤、本作の終わり方についてロバートと監督と撮影監督(エド・ラックマン!)が会話するシーンがある。そのラストのアイディアはとても映画的だ。しかし、実際は本作はあまりにあっさりとしたラストを迎える。まるで次の日も撮影があるかのような軽さで。けれど、それでいいのだろう。本作はロバートの日常で、きっとそれはまだまだ続くだろうから。