りりー

Don't Blink ロバート・フランクの写した時代のりりーのレビュー・感想・評価

3.5
ロバート・フランクについてはまったく知らなかったのだけれど、予告編がかっこよかったので鑑賞。彼についてもっと調べてから観ればよかったかもしれない。写真だけでなく、映画も撮っていたのだね。

ロバートと、パートナーのジューンが創作している姿を交互に映すカットが素敵だった。アーティストは加齢で死ぬのではなく、創作を止めたときに死ぬのだろう。

中盤、本作の終わり方についてロバートと監督と撮影監督(エド・ラックマン!)が会話するシーンがある。そのラストのアイディアはとても映画的だ。しかし、実際は本作はあまりにあっさりとしたラストを迎える。まるで次の日も撮影があるかのような軽さで。けれど、それでいいのだろう。本作はロバートの日常で、きっとそれはまだまだ続くだろうから。
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