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警視庁物語 十代の足どりのcatmanのレビュー・感想・評価

警視庁物語 十代の足どり(1963年製作の映画)
3.5
1963年公開。シリーズ第22作。監督は第20作『ウラ付け捜査』に次いで二度目の起用となる佐藤肇。というか2本撮りらしい。やっぱりこの人の癖が強めな演出スタイルは本シリーズには些か似つかわしくない様に思う。核心となる聞き込みの場面、じっくり見せると思いきやドリーインを3度繰り返す珍妙なジャンプカットがあったりして全然落ち着かない。とにかくカメラがよく動く。一方でドラマチックな演出を好む割には16歳の女子高生が殺害されたと言うのに、知らせを聞いた友人ら周囲の反応が一様に冷淡で突っ込まずにはいられない。もうちょっと悲しまんかい!電話を取って受話器の向こうの話を繰り返すテイで状況説明をする主任のアレもいつも以上にわざとらしく感じる。菊池俊輔の音楽もやっぱり自分にはハマらず。58分。

久しぶりに林刑事と金子刑事が組んで捜査するのを見られたのは良かった。「街はどうもセックスの氾濫だねぇ」「ハタチ前の連中なんてどう感じてるんですかねぇ。我々でも相当堪えてるってのに」www
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