もう先に観ちゃったものはどうしようもなくてホントご免なさいなのだが、やはり原作（実写版・岩井俊二監督版）から受けた衝撃、すなわち奥菜恵インパクトに匹敵する衝撃は無い。あの爽やかに匂い立つ色気はアニメでは難しいのだろうか。内容についての評価は、そもそも実写版とはテーマが違ってきているし、ネタバレにもなってしまうのでオブラートにくるむが、アニメ表現の方が記号性が高いせいか、あるいは長尺にするのにifを増やしたためか、かなり理屈っぽい。ほわ〜っとしたどっちつかずないい感じは、アニメは不得手だということか。
因みに、原作には総武本線（ＪＲ東日本）の飯岡駅が登場するのに対し、本作では駅名は架空で場所がぼかされている。ただし、走っている車両はおそらく銚子電鉄のデハ700形か800形か1000形。従って灯台も飯岡灯台から犬吠埼灯台へチェンジしていると思われる。聖地巡礼の趣味は無いが、原作共々やってみると楽しいかもしれない。そして「●田聖子とかいう人」という台詞に衝撃。
