のき

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?ののきのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

原作は読まず、事前情報も一切なしで鑑賞。
正直ストーリーがよく分からなかったので、初めて考察を読んでからレビュー書いた。

観ている途中で(あ、時間巻き戻るなこれ…)と思ったら案の定だった。他サイトの考察を見て初めて、世界観とかタイトルの意味がわかった。なるほどなーとは思いつつ、自分の青春時代を回顧するような感情移入はなかったし、ストーリーがあまり頭に入ってこなかった。
まあ解釈は人それぞれなんだろうけど、あのガラス玉は一体なんだったんだ?とか、タイムリープした世界はノリミチだけの世界の話?結局なづなはどの世界に戻ったんだ?とか、ラストのシーンて駆け落ちしたって意味かな…中学生が…?とか、なんか自分の中で腹落ちしないところが多くてモヤモヤしてしまった。メインビジュアルのコピーも、全部観た上でうーん?て感じ。

自分なりの解釈で観ても、ノリミチに感情移入できなかったから、なんでそこでそうゆう行動するんだ?みたいなシーンが多々あった。あとなづながノリミチが好きなのにユースケを花火に誘うプールのくだりも、3人の関係がいまいち描ききれてないからか、行動が理解できなかった。
逆にユースケが男友達の約束を優先してすっぽかしちゃうところは、思春期男子ぽくて共感。たぶん中坊の俺もそうなる。2回目あたりのタイムリープでなんで2人を突き落とすのかは謎だけど。笑

映像が素晴らしかった。特に水と光の表現がめちゃめちゃ綺麗。あとパラレルワールドに入り込む設定だからか、時間が進んでいる表現として自転車とか水車とかが回る描写が多かったけど、それらの動きがCGとアニメーションがうまく組み合わさっていてとてもクオリティが高かった。

すずちゃんと鬼ちゃんの声、違和感なくキャラクターに合っててよかったと思う。あと米津玄師の『打ち上げ花火』が作品の世界観に合いすぎる。ひと夏の終わりのはかなさ、哀愁を音楽でここまで表現できるのほんとに凄い。
のき

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